今年に入ってからも、火災のニュースが途切れず飛び込んできます。
この機会に、火の取扱いの注意や身の回りの防火対策について確認しましょう。
また、お住まいの共同住宅(アパート・マンション)の防火設備について、
把握していらっしゃいますか?
マンション管理者様だけでなく、お住まいの方にも是非知って頂きたいのが、
「非常警報設備」の存在です。
非常警報装置って何?
非常警報設備は、
「火災を建物内にいる人に知らせるための警報設備」です。
非常ベルや自動サイレンによって、その建物にいる人に火災をいち早く知らせ、
早期避難・安全確保ができるようにするものです。
また、初期消火可能な段階で人手が確保できた場合、
「避難の手助けをする人」「初期消火をする人」「119番通報する人」と、
同時に分担して対応することもでき、被害を軽くすることができます。
種類がある?
「非常警報装置」には種類があります。
①非常ベル②自動サイレン③放送設備、この3種です。
防火対象物によっては、それぞれいずれか一つを設置すればよい場合と、
非常ベル・放送設備、自動式サイレン・放送設備、それぞれの組み合わせのどちらかを選ぶ場合があります。
上の写真は「複合型」と呼ばれるものです。
今回は、この「複合型」の非常警報装置についてくわしくご説明します。
このボタンを押すだけでは消防に通報されない?
この非常警報設備だけが設置してある場合、119番通報が別に必要です。
この非常警報設備[複合型]の使い方は?
誰かが「火災」を発見し、この設備のボタンを押すことで、「サイレン」が鳴ります。
ひとつの建物に2つ以上設置してある場合は、連動するように(配線をつないでいます)なっています。
このように、3つの要素が縦に並んでいます。
それぞれの機能は以下の通りです。
一番上の赤く丸い部分=「表示灯(ランプ)」
夜中など暗い場所でも光ることで装置のある場所を確認できるようになっています。起動時は点滅。
中央の穴あきになっている部分=「音響装置(スピーカー)」orベル
起動時に音響(サイレン)orベルを鳴らす。
一番下の赤い丸の中央に黒い丸がある部分=「起動装置(押しボタン)」
黒い押しボタンを押すことで装置を起動させる。
火災・地震などによる停電時でも起動できるように、
蓄電池(非常電源)が内臓されています。
まとめ
写真のタイプの、マンションに設置されている「複合型非常警報装置」は、
火災が起きた際、この装置のサイレンを起動させるには、ご自身や誰かがこの複合装置のボタンを押すことが必要になります。
また、ボタンを押すだけでは自動的に119番通報されないので、通報が必要です。
設置基準は?
アパートやマンション等の共同住宅において
自動火災報知設備の設置義務があるのは、「延べ床面積500㎡以上」の建物です。
それに満たない建物で、収容人数が「50人以上」の共同住宅では、
(または、地階を除く階数が11以上の防火対象物、または地階の階数が3以上の防火対象)
「非常警報設備」の設置が義務付けられています。
また、非常ベルは各階・水平距離が25m以下の距離で設置する必要があります。
装置の交換工事
先日、神奈川県内のマンションで、こちらの非常警報装置の交換を行いました。
設備の外側を取り外し
既設器具を撤去して、
リニューアルプレート(外側の白い枠部です)を設置し、新しい装置を取り付けます。
出来ました!
蓄電池の寿命は5年ほどです。劣化すると、漏液などで機器が痛んでしまうため、必ず取り替えて下さい。
交換時期を表示したラベルを貼付しています!
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