2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会において、

多数の外国人来訪者等が競技場や駅、空港などのターミナル施設等を利用することが見込まれます。

消防庁では、これらの施設で火災等の災害が発生した場合に、

外国人来訪者等に対し、災害情報を的確に伝え、迅速な避難行動を促すための方策について、

平成28年度から「外国人来訪者等が利用する施設における

避難誘導のあり方等に関する検討部会」を開催しており、安全対策の普及を推進しています。

 

現在、防火安全対策を行っている例としては、

【羽田空港第二ターミナルビル】

  • 非常放送は2カ国語(日・英)対応
  • 災害時にデジタルサイネージで4カ国語表示
  • 話した日本語を英・中・韓に翻訳する機能付きの拡声器(「メガホンヤク」)を設置

【羽田空港国際線ターミナルビル 】

  • 4カ国語翻訳できる拡声器(タッチメガホン)を10台設置
  • 災害時には、インフォメーションディスプレイシステムに4カ国語で警報などを表示
  • 点滅型誘導灯、光警報装置を設置

【成田空港 第一ターミナルビル】

  • 1階到着ロビー及び4階出発ロビーに設置されたデジタルサイネージが、4カ国語の 表示により避難誘導
  • 「メガホンヤク」を試験利用
  • 年2回の防災訓練において、外国人・高齢者・車いす使用者・聴覚障がい者等を設定 したシナリオに基づき避難訓練を実施

【幕張メッセ 】

  • 地震時には4カ国語(日・英・中・韓)で放送
  • 火災時は2カ国語(日・英)で放送

 

外国人だけでなく、聴覚に障害を持った方への対応も進んでいるようです。

スマートフォン、デジタルサイネージ等を補助的に活用する方法なども考えられています。

 

(参考「外国人来訪者等が利用する施設における 災害情報の伝達及び避難誘導の現状と課題」)