町田市の医療施設に設置してある、自動火災報知器(自火報)の機器、

受信機」のリニューアル工事をしてきました!

 

自火報」は主に「感知器」「発信機」「音響機器」など多数の機器で構成され、

すべて「受信機」と配線で繋がっています。

受信機が「感知器・発信機」から火災であるという信号を受信し、

「音響機器」などで、建物の中にいる人に火災の発生を知らせるのが役割です。

 

これが交換前の状態です。

この中央の機械を撤去して、新しい受信機と交換します。

 

 

メーカーが主に推奨する交換時期は、15年ほどです。(※電子機器部品を多用していないものは20年)

こちらは「P型」受信機です。

どこで感知器が作動したか判別するために分けた区域名が書かれています。

発報時はその区域名の横のランプが光り、どこで火事が起きたか知らせるのです。

これを……「R型」受信機にリニューアルします!

R型」は「P型」とはどう違うのでしょうか?

①電源を落として作業開始です。

 

②交換前の受信機の内部…

ものすごい線の数です。この配線の先は「感知器」「発信機」が繋がっています。

これを外していきます。

 

③作業中……

 

④配線を整頓し、既設の受信盤(P型)が取り外されたところです。

配線のほとんどは、EPSに新設された「中継機盤」に引き戻されます。

(EPS/電気の幹線を設置するスペースのことです)
今回新しく設置するR型」の、「P型(旧盤)」との大きな違いのひとつは、

「中継器」を使っているという点です。

 

P型」では、設置されている感知器は全ての配線が受信機に直接つながっていて、

【感知器・発信機】≡【受信機】という形になっています。

R型」は、【感知器・発信機】≡【中継器】-【受信機】という形です。

中継器が感知器の配線をすべて引き受けて、

中継器から受信機へは、電子情報が送られます。

そのため【中継器】―【受信機】間の配線はP型と比べて少なく済みます。

 

 

⑤新しい受信機を取り付けました。

外箱が小さくなった分、旧盤設置時に開けた穴が、箱の下側で丸見えになっています。これを…

⑥プレートで目隠しします。

 

 

⑦新受信機の回路を結線させました。

旧盤と比べて、とてもきれいな内部です。配線がとてもすっきりしましたね。

 

 

 

⑧電源を入れて、新受信機のコンピューターが立ちあがったところです。

【今回設置するR型】と【P型】とのもうひとつの違いは、液晶画面が使われている点です。

【P型】は警戒区域が上部に一覧として表示されていましたが、

【R型】は液晶画面に区域の名前が表示されています。

 

※「液晶の有無」「中継器の有無」はそれぞれの特長ではありますが、

本来の違いは、システムの違いです。

P型受信機は、1つの火災情報に対する火災信号を1本の電線で発信するシステム。

対してR型受信機は、直接または中継器を介して警戒区域ごとの「固有の信号」を受信するシステム。

という定義になっています。

信号を区別させる技術が発展したため、中継器のないR型受信機もあります。

 

⑨問題なく応答できています。

テストを行って、問題なく作業完了です。

P型・R型の違いについてさらに詳しく書いた記事はこちら。

★受信機は、一定期間以上経つと部品等の寿命や部品廃盤などの関係で、リニューアルが必要になります。下のブログ記事では、実際のリニューアルの進行を、日程等と一緒に具体的に紹介しています。

 

火災受信機(総合盤)の不具合が多い時は…神奈川県横浜市福祉施設での自火報の具体的なリニューアル例

 

◆◆◆

株式会社カワゾエでは、点検だけでなく、新築時の消防設備の設置、既存設備の補修・リニューアルまで、すべてお任せいただけます。お悩みがありましたら、お気軽にお問合せください!

ご相談・お見積りはは無料です。

神奈川・東京・静岡など、関東のエリアに対応しております。新規のお客様大募集中です!

経験豊かな
スタッフが在籍

お問い合わせフォーム、またはLINEからお気軽にご相談いただけます!
パソコンからはページ右上、スマホからは一番上もしくは一番下までスクロールをお願いします。

すでに各種書類の準備がお済みであれば、こちらの