コロナウイルスに関するニュースに日々緊迫感が増してしまいますね。
消防点検は、設備のある場所を確認・点検作業・次に移るの繰り返し。一か所にとどまらず作業をしているため、密閉空間に複数人数で長くいることは基本ありません。
ところが、点検作業スタッフも、一室に引きこもることがあります。発報確認のためです。
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「発報」って?
管理者室・事務員室などに置いてある「火災報知設備」の「受信機(操作盤)」。その前にいる人間は、その受信機が対応しているすべての部屋の点検が終わるまでそこにいなくてはいけません。
「加熱」された感知器が作動するとその該当の部屋がちゃんと「発報」するか確認するためです。
各部屋にお邪魔しているスタッフが感知器を温めたり煙を当てる
管理者室のスタッフが「発報」を確認・無線で知らせる
「OKです」!という流れになります。
発報とは…感知器が作動して、その信号が受信機のところまで届き、受信機の警報が鳴っている状態のことです。
火災報知設備は、
①「煙・熱などから、火災を感知する」②「受信機に信号を送る」
③「受信機が発報する」④「連動しているほかの場所の非常ベルが鳴る」
という流れをとります。
受信機自体の音は主に「受信機のそばにいる人」に気づかせるための発報です。
受信機は、マンションなら管理者室、ビルや病院、商業施設なら警備員室・事務員室といったように、管理側の関係者がつねにいる場所に設置してあります。火災が起きたら、通報・初期消火のために動くわけです。
また、連動している非常ベルが鳴ると、建物の別の場所にいる人にも火災が発生したことがわかります。
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火災が起きたことを伝える自火報
集合住宅で、寝ている間にほかの部屋から出火するのは怖いことです。
気づくことができたとして、避難するのが一見簡単そうな低層階でも、寝起き・飲酒・病気・けがをしている状態で逃げなくてはいけないかもしれません。
それに、避難中にけがをするかも?高齢の住居者さまはいわずもがな、どんなケースでも、避難時間の確保は非常に重要です。
自火報は、いち早く火災を人に知らせ「避難・通報の時間を確保」します。
そんな自火報の機能が問題なく作動する状態か確認するために、点検班は現場と管理室でタッグを組んで「発報」確認をしているのです。
何か不具合があって、「発報」しないのであれば、その時は交換や修理をします。
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都合のつかないときには連絡を
ただ、このコロナウイルスの感染症のリスクが高い時分に、業者に自室に入室されるというのはストレスがあると思います。どうしても受け入れられない、または都合があわないという入居者様は、管理者様にご連絡ください。
もちろん、点検するにこしたことはありません。
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どうしても部屋に入らないでほしい人にも?「遠隔試験機能」
「遠隔試験機能」!これは、なんと部屋に入らなくても感知器の試験ができるというすごいシステムです。
部屋の外のインターホンに専用中継器をとりつけて、そこに専用の「外部試験機」をつなぎ、部屋の内部の感知器に異常がないか試験することができるものです。
これは専用の感知器(と対応する受信機)の設置を必要とするもので、既存の一般的な感知器には対応していません。
そのため、遠隔試験機能つきの設備をあらかじめ設置しているマンションにのみ、こういった点検方法が適用できます。
不良が出た場合には、結局部屋にお邪魔して調査・交換・修理等の作業が必要になってしまいますが……。
参考ブログページ/P型・R型受信機の違いと各機能の特徴について
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