とある複合施設のテラスの上で、点検作業……
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救助袋の点検です。器具の状態の確認とあわせて、
・適切な速度で降りることができるか
・他にも問題がないか
などを、実際に降りることでも確認します。
蓋を開け…
ベルトのような紐に、「引ク」 という文字。手前の黄色いベルトにも同じものが。
これは収納用のもので、引くだけですぐに外れます。
上に載っていたオレンジのひもの先についた砂袋を下におろし、ひもを引っ張って、下にいる人に位置を調整・誘導してもらいます。
風でなびいて建物に袋がぶつかったりしないようにするためです。
下にも建物の出っ張りがあるので、ぶつからないように降ろして…
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袋を先端から少しずつ下に降ろし、しっかりと下に着いたことを確認したら、手前にたたまれている金具を起こして、箱の内側にあるステップを起こします。
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これは「垂直型」と呼ばれるもので、枠をこのように起こすとこんな姿に…
バルコニーの外までせりだしてから、90度に下に降りる形。
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建物のでっぱった部分に袋がかかると、降りる方が怪我をしてしまいます。なので、こんな風に奥に行ったあと縦に垂れ下がる形の救助袋(垂直式)を設置しているんですね。
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中に入る時は、「足から」「ゆっくり」入ります。
この写真の状況だけ見ると入るのに勇気が要りそうです。中まで入ると景色は見えません。
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奥にある紐を掴んで姿勢を安定させ、ゆっくりと降りていきます。
内部はこういう↓らせん状になっています。 ※あくまで構造のイメージ図です。実際に降りる時は背中と腰を使ってゆっくり滑ります。手をつっぱると摩擦で怪我をすることも。内部でバランスを崩さないようにする注意も必要です。
見た目は怖そうですが、滑り台型の斜降式と違ってそれほどスピードが出ません。
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一番下部には保護マットがついています。
無事降下できました。
点検、お疲れ様でした!
救助袋は、避難はしごと違って数回の操作で設置が完了しない、少し手間のかかる設備ですが、救助袋が使えなかった・使い方を知る人がいなかったことで大きな被害が出た火災が過去にあります。(※Wikipedia/千日デパート火災)適切な使い方を覚えておきたい設備です。
使用方法を動画で解説しているメーカー様もあります。
参考リンク/齋田産業株式会社 救助袋使用方法Video
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また、劣化・風化もこの設備の大敵で、袋が破けて使えなくなってしまいます。ぜひ適切な点検を。
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