防火シャッターはどういう仕組みで動いてる? / 相模原市の小学校で防火シャッターの補修(部品交換)作業
- kawazoe
- 2020年12月11日
- 読了時間: 4分
更新日:4月14日
小学校での消防点検で、階段のところの防火シャッターが降りてこないことが判明。
今回、修繕作業にうかがってきました。

階段と廊下のわきに、設置された扉が見えますが…

この部分に防火シャッターの機構が収まっています。
よく見ると、扉の横部分にシャッターが通るガイドレールがあるのがわかりますね。
白い部分に見える四角いフタを、開けてみます。

シャッター上の、でっぱっているケースの中身。機械が見えています。
今は正常に動きません。では、今回の作業で使う部品を確認します。
防火シャッターの仕組みと、交換部品
新しいモーター。
①「シャッター開閉器」です。

これが、シャッターを巻き上げたり降ろしたりする「動力」の部分を担当するモーター。
ケース内部に見えた機械がこれです。

②「危害防止用連動中継器(きがいぼうしようれんどうちゅうけいき)」
「危害を防止する」という名前の通り、危険をふせぐために働く装置です。
くわしくはのちほど。
「連動中継器」とついているのは、ここが感知器(受信機)からの
「火災です」という信号を受けるからです。モーターの横あたりに設置します。


連動中継器からの信号をさらに受けて、「シャッターを下ろしなさい」という命令を
モーターに送るのがこの③「自動閉鎖装置」です。
さっきの内部写真の、この部分についています。モーターと同じ場所です。


⑤壁に設置する、手動操作箱。⑥が、コードリールです。
この5つを交換します。
⑤手動閉鎖装置は…
防火シャッターは、廊下の通報装置の「強く押す」のボタンを押しても
建物全部のシャッターが降りたりはしません。以下の2つの条件で降ります。
・その設備がある区画のところで煙が発生したことを感知器が検知する
・この手動操作閉鎖装置から操作
⑥コードリールって何だろう?
電動の防火シャッターの降下で、怪我の事故・死亡事故等が起きたことがあります。
平成17年以降は、すべての防火シャッターで
「障害物を検知すると自動で止まる仕組み」が義務化されました。
その仕組みには「無線式」など、いくつかの種類がありますが
このシャッターは「コードリール方式」。
こんな風に、シャッターの上から下がっているヒモがコードです。

これがシャッターの一番下の「座板(ざいた)スイッチ」まで伸びています。
座板というのはここ↓です。シャッターが接地する部分。

この座板の部分に「 避難時停止装置 」という装置がついています。
この装置のセンサーが何かにぶつかると、黒いコードの回線で危害防止用連動中継器へと
「障害物とぶつかった」ことを知らせる信号を送ることができます。
その信号を受けたシャッターは一旦停止。
障害物がなくなっていると、10秒後に再度シャッターが閉じる…という動作をします。
この機能で、人が挟まれたり、シャッター降下場所に置かれた荷物が
破損したりすることを防止できます。装置の全体図はこんな風になっています。

交換作業




ひとつひとつ交換完了。そして、実際に動作させてみます。
手にぶつかるとスムーズに止まり、その10秒後再度降下しているのがわかります。
この完成試験をもって、無事修繕完了しました。
ご協力ありがとうございました!
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