防火・防災設備管理点検

防火防災管理点検

毎年、火災事故が絶えません。各事業所や設備では、事故を未然に防ぐために防災の備えをしておかなければなりません。火災や地震、毒性物質事故など災害に対して、日頃から消防計画の策定や避難訓練、自衛消防隊の組織などの「管理・運営」を適切に実施することが消防法で義務付けられています。
これらは建物内の消防設備を点検を行う消防設備点検と異なります。防火対象物管理点検および、防災管理点検とは、これらのソフト面での防火・防災対策の状況を点検し、消防関係機関に報告することです。
建物の規模によっては、防火・防災両方の点検を行い、報告しなければなりません。点検の結果、優良ならば、検査証が発行されます。災害がいつなんどき起こるかわからない昨今、利用者様や周辺地域の方にとって安心できる建物であることをアピールすることは、信頼向上につながります。

防火対象物点検制度発足の経緯

平成13年9月1日に発生した新宿歌舞伎町雑居ビル火災は、小規模な雑居ビルでの火災にかかわらず多くの犠牲者を出しました。被害の原因とされているのは、階段に避難障害となる物品が置かれていたこと、防火管理者が選任されておらず避難訓練も行われていなかったこと、消防用設備等の点検も行われていなかったことなど複数の消防法令違反状態だったことです。

二度とこのような被害を出さないために、平成15年に防火対象物定期点検・報告制度が始まりました。

【防火対象物定期点検報告制度について】(期間:1年)

点検が必要な建物の条件

「収容人員300人以上の特定防火対象物」または、 「収容人員30人以上の特定一階段等防火対象物」 (※詳細はこちらをご覧ください

消防設備点検との違いは?

通常の消防設備点検とは異なり、機器を作動し確認することはほとんどありません

防火対象物点検の点検内容

  • 防火管理者を選任しているか。
  • 防炎対象物品に防炎性能を有する旨の表示が付されているか。
  • 防火戸の閉鎖に障害となるものが置かれていないか。
  • 避難施設に避難の障害となる物が置かれていないか、など

だれが点検するの?

防火対象物点検は、防火対象物点検資格者が行います。カワゾエにはこの資格を持つスタッフが在籍しています

防火対象物点検の流れ

防火対象物点検流れ1 防火対象物点検流れ2 防火対象物点検流れ3

防災管理定期点検報告制度について(期間:1年)

対象建物の目安 ※共同住宅などの一部の建物を除く

階数面積
11階以上延べ面積10,000m²以上
5階以上延べ面積20,000m²以上
4階以下延べ面積50,000m²以上

点検内容

  • 防災管理者選任の届出及び防災管理に係る消防計画作成の届出が提出されているか。
  • 自衛消防組織設置の届出が提出されているか。
  • 防災管理に係る消防計画に基づき、防災管理業務・避難施設等の管理が適切にされているか、など。

だれが点検するの?

防災管理点検は、防災管理点検資格者が行います。カワゾエにはこの資格を持つスタッフが在籍しています

防災管理点検の流れ

防災管理点検流れ1 防災管理点検流れ2 防災管理点検流れ3

安全、安心な建物には検査証が発行されます!

各検査の結果、良好と判断された建物には、検査証が発行されます。下の『基準点検済証』を1年間表示することができます。

基準点検済証

さらに、3年連続で良好と判断された場合には『優良認定証』が発行されます。

優良基準点検済証

建物を利用するすべての方や、周辺地域の方に信頼をアピールするものとして入口などに掲げることができます。

防火・防災設備管理点検

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